なつめは5月頃に芽を出し、秋に収穫を迎えるクロウメモドキ科の果樹です。よくナツメヤシと混同されまますが、その系統は全く異なるものです。果実は梅のような大きさで、りんごの様に収穫時期に向けて緑色から暗赤色に変わり、りんごと梨の中間のような味がします。奈良時代に日本に伝わったと言われていますが、今日あまり目にしないなつめ。以前は地方でよく見かけ、子供のおやつとしても重宝されましたが、土地開発等で姿を消していきました。市場に流通するなつめは収穫後に乾燥させた大棗と呼ばれる生薬が一般的で多くが中国、韓国産ですが当製品は長野県立科町産のなつめのみでつくられた100％のピュアエキスです。 なつめには鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分、葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれている事が知られていますが、近年ではナツメ特有の短糖類（フルクトピラノサイド）がアレルギーを緩和する作用があることが発見され、花粉症などのアレルギー症状を軽減する働きが期待されています。なつめに含まれる鉄分はプルーンの1.5倍以上と言われ、造血効果(貧血対策)が期待できます。また、血液の循環を良くするビタミンP（ルチン）は血流の改善効果が報告されています。 カルシウムは不足するとイライラや鬱・不眠など精神的なトラブルを引き起こすと言われていますし、マグネシウム、ナイアシンはハッピーホルモン(やすらぎ成分)と呼ばれるセロトニンを生成するのに必要と言われています。セロトニンは精神を安定させる作用があり、更年期障害やパニック障害を和らげる作用があると知られています。 ダイエットでも注目されているサポニンには腸を刺激し便通を良くする働きや、脂質の代謝を促進する肥満防止の働きがあり、常食すると太りにくい体質になることが期待されています。なつめに含まれる食物繊維やカリウムとも相乗した便秘解消効果・むくみ解消効果が期待できます。老廃物を排泄することによって肌荒れ改善効果も期待できます。※ 妊娠中に必要不可欠な栄養素である葉酸も豊富に含まれ、胎児の発育に係る細胞の生成・分裂、造血など大事な働きをします。 なつめは美容・活力・代謝・癒しに優れた成分を持つ食材なのです。
※食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸の調子を整える働きがあり、カリウムには、ナトリウムとバランスを取って、血圧を正常に保つ働きや体内の余分な水分を排出する働きがあると言われています。